トムラウシ地獄谷からヒサゴ沢を検討していた。
天気予報とにらめっこな毎日…
15(土)は一貫して“晴れマーク”!
16(日)は“晴れ”かと思うと“一時雨”…また“ときおり晴れ間”…
不安定なのは否めない。
トムラウシ川で増水されてはたまらない。
というわけで、日帰りの沢へ
▲カムイサンケナイ川遡行
トムラウシ短縮登山口から歩き始め、
温泉コース合流点手前の緩い沢形から下降する。
そこそこの笹ヤブ…
順調に下り、あと10数mのところで
右下も左下も剥き出しだ!
どうやら土砂崩れ斜面の上にいるようだ。
少し登り返し、2本ほど上流側の木々が立つ小尾根へ
トラバースする。
ヤブの小尾根を下り、最後はうまいこと小沢を利用
940あたりで川床に降りた。

右(左岸)入渓点。
奥の剥き出し斜面の上にいた。

しばらくは、主に滑床左岸をヘツリ気味に進む。



965付近で大きく右にカーブするあたりから、
石コロが多い渓相へと変わる。


995でほぼ直角に西へ折れ、間もなく再度北へ折れる。
と、正面奥に前トムラウシ山を望む。
肉眼ではうっすら紅葉しているのがわかる。

谷が狭まってくるが、V字はまだ緩い。
右岸を普通にいく。

この大石を越えると狭くなってくる。

親子のチョックストーンが待ちかまえる。
まずは左手前の石までひと泳ぎ。

さらに泳いで這い上がり、少しづつ持ち上げる。

親子岩の上から

すぐにまたチョックストーン。
高さはないが、水圧が強い。
倒木を利用して、うりゃー! と上がる。

5~6回曲がりくねった先に小滝があるのが見えた。

足がまったく着かない。
泳いで右へ、左へ、右へ…

その次の左へ が上がれない。
やむなく右へもどる。
全身の震えが酷い。うまくしゃべれない。
水が冷たすぎる…寒い。
手も足も先の感覚はとっくにない↓
痛い。
ここまで、都合6回泳いだ。
冷たいのに、全身の内側がゴーーーーと熱い。
なんだこれ? 危ない前兆?

こんな谷間のせまいところで…
低体温症で行動不能なんてことにならないうちに…
帰る体力があるうちに…
やめておこう。
きっと、いつも水温は低いのだろう。
せめて来年、もっと気温が高いときにやりなおそう…
親子岩の下でもう一泳ぎさせられ、あとは淡々と下ってくると…
往きでは気づかなかった不思議な岩盤に出合う。

もうすぐこの沢もおしまい。なんだか名残惜しい。
左岸の陽当たり良好な白い岩盤 960付近
岩と太陽に温めてもらう。
food&drink
是非とも、来年。この先を見たい!辿りたい!!
暖まってくると気持ちも少しずつ前へ…

七ツ釜ならぬ四ツ釜。こいつが登場すると終わりだ。

下降で最後に使った小沢を行けるところまで詰めることに…
最後は左手のヤブを漕いでドンピシャリで戻った。
明るい色の岩盤のせいか、ゴルジュといっても
陰湿感はまったくなく、むしろ明るく開放的だ。
登山口…まだ12時
さて、どうしたもんか…
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